線維柱帯切開術(右眼の手術)
緑内障の手術について説明の纏め
緑内障の手術は、眼圧を下げる手術で、線維柱帯切手術(眼球(強膜)に穴を開けて房水が眼外に流れるようにするー穴が塞がらないように穴の周囲に抗がん剤を術中に使用:全身への影響はありません)、線維柱帯切開術(隅角を切り開いて自然な房水の流出を取り戻すー抗がん剤は使用しない)、隅角癒着解離術(隅角に癒着した虹彩を剥がし自然な房水の流出を取り戻すー抗がん剤は使用しない)など多くの術式があり、それぞれの長所・短所が異なり、これが決めてといえる手術は現在のところありません。このため、眼圧下降効果と合併症を勘案し個々の症例で使い分けています。大雑把に言うと、眼圧の良く下る手術は、手術による視力低下や感染症などの合併症を起こしやすく、逆に安全な手術は眼圧の下がりが少ないです。緑内障の手術が必要な人は白内障を合併していることが多く、緑内障術後に白内障の悪化が多いことから白内障・緑内障同時手術も積極的に行っています。
*図解の説明もありますが、ここでは省略します。
★ 眼圧の推移の詳細
1月31日
朝の検査と入院
眼圧検査 右眼:24mmHg 左眼:21mmHg
手術前の主治医の説明
・手術後の眼圧は上下するので、一喜一憂しないようにすること。
・手術は再度実施する必要な場合もあるので、承知しておいてください。
・合併症の一番少ない方法で手術します。
・手術中の不都合は言葉で伝えてください。
・詳細には説明書を熟読しておいてください。
・頑張ってください。
手術は午後4時~5時
昼食を食べて
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手術の準備が始まる。
・食後内服薬を飲む
・化膿止めの目薬を、約1時間毎に施行する。
・15時30分左手に点滴を始める、このまま手術室に行きます。
・14時30分から10分毎の目薬開始。
・散瞳薬2種類3回、計6回
・手術20分前から3分毎の目薬が始まる。
・点眼麻酔2種類2回、計4回
麻酔の効きを良くする為軽く目を閉じる。
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・14時手術室に車椅子で行く。
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手術室に近ずくにつれて、緊張がましてきた
看護師さんが、緊張したの?言葉が少なくなったよ・・・
と緊張を解すように声をかけてくれた。
私は、やはり緊張するよね~とこたえた・・
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手術室の看護師と病室の看護師の交代
手術台に上がり、手術の準備にはいる。
その前に助手を勤められる方のご挨拶。
顔面に被覆され、頭部を動かないように固定。
間もなく手術の開始。
● 主治医(執刀医)の言葉
・左下を見るように指示があり、そのようにすると
・メスを催促する声の後
目にメスが入るのを感じた。
・痛みはどうか?
少し痛いので、痛いですと言うと
・麻酔の点眼指示。
続いてメスが入っているらしくて、重く感じた。
目の前は明るい光を感じていた。
・次々に目の位置の指示があり、何度か縫合の言葉。
その度に重く感じその時針が刺されているのを感じた。
1時間ぐらい経ったであろうか、殆どの手術は終了しました。
・と主治医(執刀医)の言葉があった。
私は「聞いていればよいのだと思い」返事をしないので、聞こえていますか?
と再度質問がありその都度
はい
と答えた。
・これで手術が終わりましたに続いて、ビデオの中止の言葉が聞こえた。
顔面に被覆されたものを除き
・予定通り手術を終了しましたの言葉でベットから降りた。
お迎えの看護師(病室の看護師)と車椅子で病室まで帰った。
手術中の点滴を外す。
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病室では体を45度に起こして一晩をすごした。
(眼圧を下げるためとの事)
2月1日
化膿止め(セフゾンカプセル)を服用1日3回(3日間)
痛み止め(ソランタール錠)を1日2回朝、夕食後内服1日2回(3日間)
昼食後より1日5回の目薬が始まる。
退院後も自分で点眼できるよう練習する。
朝の診察
眼板(目の覆い)を取る。
眼圧検査
右眼:6mmHg 左眼:16mmHg
手術した右眼は良く下っていた。
午後の診察
眼圧の検査
右眼:11mmHg 左眼:16mmHg
右眼の視力:1、0霞んではいるが良く見えた。
眼球の中央に血の塊があり、良く見えないだろうと言って取って
貰う。
シャワーで首から下を洗う。
2月2日
朝の診察
眼圧の検査
右眼:17mmHg 左眼:18mmHg
だいぶ血が引いてきた
午後の診察
眼圧の検査
右眼:10mmHg 左眼:18mmHg
点眼薬、飲み薬は昨日と同じ
シャワーで首から下を洗う。
2月3日(朝焼け病院の窓から携帯で写真を撮る)
前が海なので海が輝いて綺麗だった。術後8日目に(病院の窓から)投稿した。
今日は祭日なので、朝の診察のみです。
・痛み止め、化膿止めの内服薬は今日で終わる。
朝の診察
眼圧検査
右眼:12㎜Hg 左眼:18mmHg
主治医の言葉:順調です。
今日は、節分ですので「夕食」は巻き寿司、と鰯、甘い豆菓子もでた。
一人で手術の成功を祝ったような気持ちでした。
今日もシャワー。
2月4日
今日は日曜日なので、朝の診察のみ
今朝、鼻をかむと、小さい血の塊がでた眼から出た血らしい
眼圧検査
右眼:16mmHg 左眼:20㎜Hg
医師の言葉:順調です。
2月5日
朝の診察
眼圧検査
右眼:10mmHg 左眼:18mmHg
今日は、散瞳して眼底検査
視力:1、5
午後の診察
眼圧検査
右眼:13mmHg 左眼:19mmHg
シャワー
2月6日
朝の診察
眼圧検査
右眼:16mmHg 左眼:17mmHg
午後の診察
眼圧検査
右眼:16mmHg 左眼:17mmHg
2月7日~8日
朝と午後の診察の繰り返し。
2月9日
朝の診察
眼圧の検査
右眼:18mmHg 左眼:19mmHg
抜糸、数回の麻酔を点眼の後レーザーの光のようなもので
糸を抜け易くして(あくまでも素人考え)ピンセットで数回抜き取って
終了。
手術後チクチク、ゴロゴロしていたのがこの抜糸によって楽に目を動かす
ことができるようになった。
午後の診察
眼圧検査
右眼:20㎜Hg 左眼:14mmHg
右眼の糸のゴミ(糸の切れ端)を取ってもらう。
シャワー
2月10日~12日
朝、と午後の診察を繰り返す。
2月13日
明日朝診察の後、退院と告知がありました。
2月14日
朝の診察
眼圧検査
右眼:17mmHg 左眼:19mmHg
散瞳して眼底検査
主治医の言葉:順調です。
この日新しい薬が加わった。
右眼に
サンピロ1%点眼液 朝、夕毎食後に1日2回 : 眼圧を下げる薬。
退院後の生活や、点眼液等の使用説明を記した用紙を受け取った。
正午前に病院を後にした。
退院後の点眼液(右眼)
クラビット点眼液 : 広範囲点眼抗菌点眼剤 (術後約2ヶ月間)
ジクロード点眼液 : 水溶性非ステロイド性抗炎症剤(術後約2ヶ月間)
リンデロンA液 : 合成副腎皮質ホルモン・抗生物質配合剤(指示があるまで続ける)
サンピロ1%点眼液 : 緑内障治療点眼剤(朝、夕2回)
約一週間後再診の予定。
by turu_kichi_10
| 2007-02-15 09:47
| 緑内障